リラクゼーション業界って何なの?
今日は、外部の方からは見えにくいリラクゼーション業界内のお話について書いていきたいと思います!
というのも、リラクゼーション業界というのは微妙な業界でして、医療関係者でもなければ風俗のようなサービスでもないからです。
その割には、医療効果を期待して来られる方もいるし、「指名制」というのは色んなげふんげふんに通じるところがあります。
中途半端なんですよね。そのリラクゼーション業界の置かれている立場について書いていきます。
リラクゼーション業界そのものが違法
実はマッサージの歴史を辿っていくと、まぁ辿らなくても分かるかもですが、立派な医療技術としてスタートしています。
では日本の法律ではこのマッサージについてどのような規定があるかというと、
医師以外においてはあん摩マッサージ指圧師という国家資格を持つ者以外マッサージを行ってはならない
という旨のルールがあります。
なので、よくマッサージ師という言葉が使われますが、この言葉も使ってはいけないです。だから僕たちは「セラピスト」と名乗っているわけです。
国家資格として認められている医療関係の資格はたくさんありますが、こういった資格を持つ方は往々にしてセラピストを馬鹿にします。犯罪者扱いする方もいます。
そしてそういう方々も、医者という絶対的存在にコンプレックスを感じている方も多いように思います(個人的感想)。
こういうピラミッドの中では各々が「私は凄い」とか「業界の正当性」みたいなのを主張するので、素人の方々からすると「みんなすげぇ」となるみたいです。
医療業界の隣で細々とやっているリラクゼーション業界。医療業界を含め、かなり歪んでおります。
リラクゼーション業界が生み出したもの
でもリラクゼーション業界は功績も生んでいると感じています。医療関係者の方は国家予算が投じられている、身分が保証されている、ということもあり儲けについてはそこまで考えなくていい方も多いです。
ですがリラクゼーション業界はそうではありません。だから色んな差別化やデザインを試行錯誤してきたし、それはお客様への癒しの提供に繋がっているわけです。
そういう感性とかユニークさ、思い切りの良さは法律でがんじがらめの医療業界よりも比較的出しやすいのかなと。
そして長らく東洋医学などという不確かなモノは国家方針に取り込めぬという風潮を変えてきたのは、医療業界だけでなく実はリラクゼーション業界もひと役買っています。
常に新しい見せ方を追求している業界なので、東洋医学=体に良いというブランディングを行ってきた経緯があるからです。
つい20年前までは東洋医学なんて聞いただけでも怪しいという扱いだったんですから。
足つぼ師の悩み(というほどでもないが)
ここまで書くと、僕の置かれている立場の難しさ、分かっていただけたのではないでしょうか。
「医療目的のマッサージではなく、あくまで娯楽として揉んでいるだけですよ」
という苦しい言い訳をし続けている業界の中で、僕は仕事をしています。
そしてパチンコやエンタメ業界と法的には扱いが一緒であることに複雑な感情を抱いてもいます。
この段階で国家資格を取る時間もお金もないですし、、、
ですが僕は医療業界を含め、人に活力を与える場を作ることを志しているので方法は何だっていいんです。
この段階になったら法律が壁になる、というならそれをクリアできる人と仕事をすればいいですし。
リラクゼーション業界は将来どうなるの?
とはいえこの業界、事故もたくさん起こしている業界で、いつ政治家にキレられ根こそぎ潰されるかわからない怖さがあります。
あん摩マッサージ指圧師とて、なれる人というのは毎年決まっており、需要と供給が全く釣り合っていない状況です。
資格を増やすか、あん摩マッサージ指圧師の供給数を徐々に増やすという方法は考えられます。
医療業界はこれから圧倒的人手不足に陥ります(既にそう)。
でも手を当てるだけで楽になる人もめちゃくちゃ多いんです。それまでも全部全部お医者さんや看護師さんにやらせているような状況で、看護師さんから話を聞いていても「そんなに勉強してやってることそれ???」という感想を持つことも多いです。
セルフケアという名のもと、国家が高齢者の方をほっぽりだす日もそう遠くはないのかなと。
その時の受け皿は民間医療もしくはリラクゼーション業界です。
それまでに如何に信用を作っていられるか、業界が変わっているかがとても大切でそういうところまで行きたい。
僕はそう思って動いています。