下手な足つぼ師
少し前の話になりますが、印象深い経験をしたのでシェアしたいと思います。
それは我流と模倣について。
自分で考えて仕事にあたれ
言われたことをまずはやってみろ
と相反する考えが、社会人をしているとよく言われます。
足つぼはお客様の足に合わせ行うので、言われた通りにやってどうにかなるものではないです。
そう思ったので「自分なりに考えて」施術を行っていました。
その時のお話しです。
ちょっとオリジナルすぎるかな・・・?
ある時店長に言われました。
「ちょっと施術がオリジナルすぎるかな?研修の時と内容がずいぶん違うようだけど・・・?」
しかもそれは会社の数名の方に指摘がされていたようです。結構前から。
その時頭をよぎったのは
「最近施術が上手くいった気がしない。なんでだろうとモヤモヤしていたのはこのことだったのかな?」
でした。
我流でやっていたせいで僕の技術はゆっくりとゆっくりと死んでいたのでした。
ものの数か月での話です。
色んなものから学べぬものは死ぬ
僕は常日頃から年下の方や年上の方など一切関係なく学ぶものは学び、怒る時は怒るという態度を取り続けていました。
でも気づかぬうちにすぐに独りよがりになってしまうことがあります。
最近は色んな方が色んなことを言ってくださることで「ハッ」とすることが多くなっております。その都度修正で来ているような気がします。
僕の足つぼを求めてくれる方の反応を見るたびに
上手い足つぼ師と下手な足つぼ師の最大の違いは
「どんな方に囲まれているのか」
つまり環境なのだと思い知らされます。
その環境を活かし感謝し還元する志が無ければ、技術は死んでいく。
どれだけ技術があっても知識があっても、独善的になり傲慢になればやがてその技術はゆっくりと死んでいく。
下手な我流より徹底した模倣
僕は翌日から改善をしてみました。
と言ってもやったことはとてもシンプル。
隣で同時に施術に入った先輩セラピストの足つぼをそっくりそのまま真似るということでした。
我流に陥り過ぎて教えられたことをすっかり忘れていたので
呼吸の取り方や指の動かし方、姿勢の傾きに至るまで真似ることができることは徹底的に真似ました。
真似すぎて施術終了の「ありがとうございました~!」のタイミングまで全く一緒という(笑)
一秒の狂いもないくらい本当に完全コピー。
するとどうでしょう。
お客様の足の様子は不思議と赤ーく変色していったのでした(良い傾向)。
お客様の足は全然違うしその日のコンディションによって全く感じ方も違います。
だからやり方も変えないといけません。
でも基本ができていない僕は、まさかの模倣をした方がよっぽど良かったという。
今の僕の我流のレベルの低さがはっきりとわかった瞬間でした。
お前程度の技術、お客様の足の違いを一切無視して模倣してた方がよっぽどましだということです。
いやぁまじかぁw
最近はだから、模倣しっぱなし。
我流は死ぬ間際まで取っておいて問題はなさそうです。