僕がブレイクスルーできたきっかけは「地獄」を通ったことだった。

僕の心が大きく定まった、一つ大きなきっかけがあります。

 

その「きっかけ」は何をもたらしたかと言うと

 

一週間で10キロ近く体重が落ち

過呼吸で立ち上がれなくなり

数か月家から出られなくなり

今まで出会ってきた友人のほとんどと連絡が取れなくなり

 

とこんな感じです。

 

では何があったのでしょう。

 

浮気?殺意?それとも?

簡単に言えばお付き合いしていた彼女さんに何度となく浮気をされ、その二度目の方が関西ではまぁまぁ有名なバーのオーナーさんだったということです。

 

これ以上詳細を言うと共通の友人がたくさんおりますので言えませんが、そういうことがありました。

 

そして僕はその時初めて「殺意」というものを持ちます。

 

頭から消したい存在。でも消えない。ずっと残像のように残っている。消したい。でも消えない。

だからこの世から消さなければいけない。

 

これが僕の中に芽生えた「殺意」でした。

 

正論。その無力さ。

その一件で僕は周りの方にたくさんの「正論」を言われました。事情を知っている人も知らない人からも表面上のケンカを指さしてこう言いました。

 

「お前はお前の人生を歩め」

「なんでもかんでもお前が正しいと思うな」

 

そのすべてが正論でした。でもその正論が、立場を変えればどれだけ的外れに見えるか。

僕はただぼーっとその正論を聞き流すだけでした。

 

感情を得た

僕はこの時初めて、相手の感情を「理解」するだけでなく「同化」しやすくなったと感じました。

分かった気でいるのではなく、相手はこんな気持ちなんだろうなと感じるようになった、ということです。

 

他の誰でもない僕が、誰にも理解できない辛さを抱えて生きてきたからです。そんな風に生きている人は世の中にたくさんいる。そういう人たちへの想像力が多少ついたんです。

 

殺意なんて好ましくない感情です。でもこんなどす黒い感情を一回体験するとそのほかのあらゆる黒い感情も、一方的な正論で見るのではなく本当の意味で「そう思う人の気持ちも分かる」と思えるようになりました。

 

そしてそのうえでどうしてあげられるだろう、と行動できるようになったように思います。

 

それは感謝の念や、相手の黒い感情も「うん、なんかそれも分かる気がする」と感じるようになったということ。

 

無論どちらかの正しさを証明することは意味のないことです。大切なのはみんなで何が実現できるのか、ということ。

 

僕は以前よりずっとずっと人と分かり合えることが増えたように思います。