ある足つぼ師はどんな風に接客するか。
まさか足つぼ師をしていて、マジシャンの方から学ぶことになるとは思ってもみなかったです、、、。
ある日、何気なしに「マジック好きだからそういうの動画で上げている人いないかなあ」と思って探してみたら、ポンチさんというプロの方を見つけました。
で、見てみると面白い。ちょっと下ネタなんかを入れながらリズムよくマジックを入れていく。
で、どんな気持ちでこの時このトリックを使っているか、などの解説なんかも入れてくれるのですが、それが足つぼ師としての仕事に大変役立つことに気付きました。
例えば実際の仕事場面で応用するなら
「あ、お客様もしかして腰が痛いですか??それも座り仕事??あ、なるほどですね、そうすると目とかも痛くなる、、、?ですよね~!頭痛とかもしょっちゅう?なるほど~!じゃあそこらへんしっかり目にやりますね~!」
こう最初に会話する場合もあります。
このように話を展開するお客様と言うのは初めてのご来店でちょっと緊張していて、若干バリアを張っている方。
そういう方にはしつこくない程度にその方のお疲れの場所や状態を、「聞く前にあえてバンバン当てていく」ということをします。
するとお客様は目を丸くして「なんでそんなにわかるんですか???」とびっくりされ、びっくりしたついでに心がちょっとリラックスしてくださいます。
別に村上が超絶技術があるからとか足つぼが凄すぎる、というわけではありません。要は見せ方なんですよね、マジックと一緒で。
同じ技術でもたんたんと、「ここが腰のツボで、ここがお疲れですね!」ということもできますが、あえてそれを足を触った瞬間に細かく「言い当てる」という演出に変えるだけで「驚き」という体験を届けることができます。
ネタ晴らしをすると、
①腰が痛いか痛くないかという二択で言えば腰が問題ない人の方が少ない。プロの足つぼ師であれば、腰が痛いかどうかの判別は簡単。
②体形。太っている人や腰が痛そうな歩き方があり、来店時で判断することが可能
③足を触り、かかとが厚ぼったい方は十中八九腰が痛い。
つまり、施術に入る前に大方分かっていて、触った瞬間で確証を得ています。後はそのことをいつ、どのように伝えて「演出」するかだけです。
あまり会話が好きではなく施術を受け慣れている人には会話で「演出」することは価値ではありません。そんな時は施術による「効果」が価値になるので、黙って技術で「語る」必要があります。
足つぼ初体験の方には技術の良し悪しは分かりません。そんな時は足つぼへのイメージを良く持ってもらう事、通常のマッサージにはない体験をしてもらうことが大切。
だから僕は「足つぼ性格占い」とか接客の中でもゲームっぽく見せたり、イベントっぽく見せたりすることもあります。
足つぼのネタ晴らしでした(笑)